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鎖国期のわが国では、長崎貿易と対馬外交とが二大対外 活動だった。すぐれた語学の才をもって対馬藩に仕え、互恵対等の信念を貫いて生涯任地で活躍し、海彼にまで その名を知られた雨森芳洲(1668~1755)の詩文・随筆・外交関係資料・書翰類を集大成した。第1巻は朝鮮使節 との唱酬詩文、第2巻は文集随筆、第3巻は朝鮮外交に関する史料および書翰類、第4巻は第3巻に収録できな かった「裁判記録」の続編など外交関係史料を収録した。各巻に解説を付す。 雨森芳洲外交関係資料集 1 斛一件覚書 2 韓学生員任用帳 3 朝鮮風俗考 4 享保六辛丑年 雨森東五郎朝鮮佐役被差免候節差出候書付 5 交隣提醒 6 裁判記録一 裁判記録二 裁判記録三 7 隣交始末物語、隣交始末物語句解 8 詞稽古之者仕立記録 9 信使停止之覚書 雨森芳洲書翰集 1 三月朔日付 2 四月六日付 3 三月十一日付 4 二月十日付 5 十月三日付 6 四月八日付 7 九月五日付 8 無日付 9 九月六日付 10 六月十九日付 11 三月二十九日付 12 十一月二十日付 13 二月十五日付 14 三月三日付 https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/8595/1/scs03p149.pdf |
2011年4月13日水曜日
芳州の勉強法はこの本の中の韓学生員任用帳にある。
朝鮮語教授法に関する雨森豆州の指示は,次の一つが今
に残されているだけであるe入門期においては,
[資料19]「三四十日程之間,朝鮮言葉一句或ハ上士,読書
二三十字,或ハ四五十字程論り毎日教候而,生
質之十方,不得方を試ミ,~~」(『心学議員任用
帳』泉一22頁)
とある。これだけの記述から豆州の考えの全貌を知り得な
いが,この方法は要するにオーディオ・リンガル・メソッ
ドを主とした練習方法であると思われる。入門期の,およ
そ一ヶ月の間,毎日,表現文型・構造文型を反復練習する
方法(ドリル)で,少しずつ代入練習などへと拡大するや
り方であろう。われわれの推定が,そう大きく正解からは
ずれていない証拠として,
[資料2G]「凡教初学者量度才能或二三行或四五行多者不
過,十行其専要暗記,不求速成者,在教人、之法,
忌詞如此一面也」(『芳州先生文抄』巻之二,「音
読要訣抄」,泉一 115頁)
として,中国語学習の例を挙げているが,『交隣須知』等の
例文に見るとおり,本質的には朝鮮語学習も同様に取り扱
うべきであると考えていたに違いない.
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