ハングルは日本語でいえば、「ひらがな・カタカナ」にあたる。「偉大なる(=ハン)文字(=グル)」の意味を持つ。ハングルの創始者は朝鮮王朝第4代王、世宗(セジョン)大王だ。この世宗大王は、ハングルだけでなく、日時計や水時計、星を観測する機械、雨の量を計る装置など、民衆のために便利なものを学者達に工夫させ作り上げた人物としても知られている。
ハングルができる前、当時の韓国では、韓国語と言語体型が異なる中国の漢字が使われていた。しかし漢字を理解できるのは高級官吏など、一部の支配層に限定されており、一般庶民は書くことはおろか読むこともままならなかった。
このため世宗大王は、一般民衆にも分かりやすい独自の文字を作るため、当時の有名な学者たちを集めハングルを作り上げました。そして1446年10月9日に大々的に公布され、それまでの漢字語ではない、朝鮮語の正確な表記ができるようになったのです。当時はまだハングルという呼称はなく、「訓民正音(フンミンチョンウン)」と呼ばれていましたが当時の知識人たちはこれを「諺文(おんもん)」といって蔑んでいた。
ハングルという呼称を初めて使ったのは、開化期の国語学者、周時経(チュ・シギョン)。周時経は39歳という若さで亡くなる。多くのハングル学者は彼の弟子から出るようになった。
1970年には大統領令により「訓民正音」が公布された10月9日を「ハングルの日」に制定。世宗大王の功績を称えるとともに、ハングルの普及・研究を奨励する日として、作文コンクールなどが行われている。
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