2011年6月7日火曜日

朝鮮時代 王は庶民の近くにいた

「直訴と王権」(原武史)を読む。この本は朝鮮王朝時代に、王が民からの直訴を丁寧に受けていたことを書いている。新鮮な視点だった。

日本でも江戸時代直訴はあった。しかし、直訴したものは死刑になった。

朝鮮王朝では、名君とうたわれ、ハングルの創設にも尽力した世宗が「御使」と称して、地方の実情を調べる使節を派遣したのを始め、後生の王も民の意見収集に努力していた。それを儒教の教えと考えていたという。(前書き)

すると金正日総書記が熱心に行っている現地指導も、こういう朝鮮王朝の伝統を受け継いだものといえるのかもしれない。

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